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産業:

Insurance

場所:

米国、マサチューセッツ州スプリングフィールド

オファリング:

Cloud, Insurance Software and BPS

大手保険会社は、アプリケーションとインフラストラクチャのモダナイゼーションを通じたデジタル機能の活用とカスタマーエクスペリエンスの向上という課題に直面しています。これは昨今市場に参入してきている、デジタル技術に長けている新興企業に対抗するうえでも重要な課題です。大手生命保険・金融サービス会社であるMassMutual社はソフトウェア投資の価値を高めたいと考え、メインフレームのモダナイゼーションプログラムの一環として2つのミッションクリティカルなアプリケーションをクラウドに移行することでその目標を達成しました。

MassMutual社は、1851年にマサチューセッツ州スプリングフィールドで設立された米国の大手保険会社です。同社の生命保険の保有契約高は9,000億ドル近くに達し、年間収益は107億ドルを超えています。長年にわたり顧客に提供してきた最先端の保険商品をさらに発展させるために、MassMutual社では近年、完全なデジタル保険会社への転換に注力してきました。

主要なアプリケーションとワークロードを、柔軟性が低く保守費用も高額なメインフレーム環境からクラウドに移行することに加えて、機械学習などの新しいテクノロジーの導入や新商品の迅速な市場投入により競争力を高めることで、MassMutual社はコストを劇的に削減しながら、デジタル保険のリーダーになりつつあります。

 

基幹ソリューションをクラウドに移行

DXC Technologyは30年以上にわたってMassMutual社と連携し、幅広い基幹ソフトウェアプラットフォームとビジネスプロセスサービスを提供しています。MassMutual社が信頼を置くVANTAGE-ONEとDXC Wealth Management Acceleratorは、DXCが提供する生命保険向けの契約管理ソリューションであり、契約管理や新商品開発など、重要な保険業務機能をサポートしています。

MassMutual社のエンタープライズアーキテクトであるBill Murphy氏は、同社がこれら2つのミッションクリティカルなアプリケーションをクラウドに移行しようと考えた理由は数多くあると述べています。「メインフレーム資産の削減に加えて、データセンター拠点の削減も目指していました。IT環境の簡素化に加えて、新商品をより迅速に市場に投入できる能力を持ちたいと考えていたのです」と、同氏は説明します。

クラウドへの移行は、MassMutual社と関係のある保険アドバイザーや顧客とのコミュニケーションを改善するうえでも重要だったと述べています。保険アドバイザーは、その専門知識を活用して、保険契約者に対してフィナンシャルプランに関する最適なアドバイスを提供するなど、保険業界で重要な役割を果たしています。

MassMutual社は、クラウドプロバイダーとしてAmazon Web Services (AWS) を導入することに決め、DXCのAWSとの戦略的パートナーシップを活用することができました。メインフレームのモダナイゼーションにおいてDXCは、実績あるテクノロジーと成功実績を持つAWSパートナーを認定するプログラムであるAWS Mainframe Modernizationコンピテンシーパートナーです。このプログラムの一環として、DXCはメインフレーム向けのDXCの保険ソフトウェアをAWSクラウドにリホストするためのブループリントを作成しました。

Murphy氏は、MassMutual社がAWSを選択した理由の1つとして、同社が大規模にコンテナを利用してアプリケーションコードをパッケージ化していることを挙げています。コンテナ化されたワークロードを展開して実行するうえで、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) は最適なソリューションとなります。「AWSが提供する各種サービスは、MassMutualが利用している機能と非常に親和性が高いものでした」とMurphy氏は説明します。

移行には、z/OSメインフレームオペレーティングシステムからMicro Focusランタイムへの移行が含まれていました。移行のアーキテクチャーとして、AWS Well-Architectedフレームワークを利用して構築されました。このフレームワークを利用することで、クラウド設計者はアプリケーションとワークロードの実行において、安全で高性能なインフラストラクチャの構築が可能になります。

DXCは、クラウド移行にアジャイルDevSecOpsアプローチを採用し、コード開発におけるセキュリティ面を重視しながら、自動ビルドを活用しました。保険のモダナイゼーションにおいてDXCは、「新たな機能を構築し、既存環境に対処する」という戦略を採用しています。このモダナイゼーションソリューションによるクラウド移行を行うことで、企業のソフトウェア投資の維持を可能にし、またDXCが提供するマイクロサービスで構築されたSaaS対応の保険契約管理ソリューションは、AWS上にクラウドネイティブなアーキテクチャで展開・デプロイされます。

 

新商品の開発スピード向上

2つのアプリケーションをメインフレームからクラウドに移行したことで、MassMutual社には数多くの重要なビジネスメリットがもたらされました。「私たちは、管理機能をクラウドに移行したことが成功要因と考えています」とMurphy氏は言います。「プラットフォームの運用コストを削減できたことは大きなメリットです。しかも、当社の顧客とアドバイザーのどちらの要求にも柔軟に対応が可能であり、新商品をより迅速に市場投入することも可能となります」

DXCが提供するProduct acceleratorsやその他のアプリケーションツールにより、MassMutual社は新商品開発期間の短縮が可能になっています。「DXCのアプリケーションと密接に結合された周辺アプリケーションを用意したことが、大きな成功要因となっています」とMurphy氏は分析しています。MassMutual社には、業務ルール、商品ルール、演算を単一のリポジトリに構築することによって商品を構成する機能があるため、これらの演算を複数の場所に展開する必要がありません。「単一のリポジトリに格納し、そこにアクセスすることで一元性を確保できます」と同氏は説明します。

MassMutual社では、複数の環境、特にVANTAGE-ONEやWealth Management Acceleratorなどのプラットフォームで同時に数多くの開発が進められています。「アプリケーションがクラウドで実行されるようになったことで、新しい環境構築作業がはるかに簡単になりました」とMurphy氏は評価しています。「メインフレームでこの作業を行うには大変な労力が必要で、最長で数か月かかることもありますが、クラウドでは1~2日で新しい環境を構築できます」

実績

削減
プラットフォームの運用コスト
向上
顧客とアドバイザーの要件に柔軟に対応可能
減少
総所有コスト (TCO)
最小化
クラスタリングと高可用性によるリスクとダウンタイム

新商品開発期間の削減例として、Murphy氏はMassMutual社が最近販売を開始した新しい変額年金保険を挙げています。MassMutual社はすでにWealth Management Acceleratorをクラウドに移行していたため、アプリケーションがメインフレームにあったときよりもはるかにすばやく新商品を開発することができました。

また、モダナイゼーションによりスケーラビリティと信頼性が向上したうえに、クラスタリングと高可用性によってリスクとダウンタイムを最小限に抑えています。さらに、メインフレームから脱却したことで総所有コスト(TCO)が減少しました。「メインフレームのコストだけではありません。メインフレームに関連するすべてのアプリケーションが、非常に高額な間接コストを必要とする場合もあります」とMurphy氏は続けます。

さらに、クラウドへの移行により、MassMutual社は機械学習やデータ分析などのテクノロジーを適用することで、データをより有効に活用できるようになりました。また、データの利用も容易になり、デジタルエンゲージメントシステムと連携してアプリケーションのさらなる活用や連携が可能になりました。「近い将来、たとえば支払いなどの重要イベントが契約管理システムで発生した場合に、夜間処理を待たずにすぐに通知を受け取り、顧客に即時通知を送ることができます」とMurphy氏は説明します。

DXCとMassMutual社の長年にわたる関係は成果を上げ続けており、同社は大部分のミッションクリティカルなアプリケーションをクラウドに移行することに期待を寄せています。「DXCにはCOBOL言語に精通しているだけでなく、DXCプラットフォームにも精通しているたくさんの人材・リソースがおり、弊社サポートしてくれています」とMurphy氏は言います。「顧客やアドバイザーと協力しながら、DXCとすばらしい実績を積み重ねてきただけでなく、すばらしいパートナーシップを築いています」

保険業界向けソフトウェア & BPS

カスタマーエクスペリエンスの向上、ビジネスプロセスの最適化、コスト削減、そして機敏性の向上を実現するビジネスプロセスサービスにより、デジタルビジネスモデルへの業務のモダナイゼーションを実現します。

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